コニチワ!ポコさんです!
前回ふわっと書き始めた、『PCゲームと家庭用ゲームの違い』についての続きドス。
PCゲームと家庭用ゲームの違い
ゲーム表現の規制の有無
最初に結論から話してしまうと、家庭用ゲームで規制が入ってしまうタイトルでも、PCゲームでは規制が入っていません。*1
家庭用ゲーム機の場合ソフトが市場に出回るには、CERO*2と呼ばれる非営利法人でレーティングの審査を行って、レーティングを貰う必要があります。
対してPC版は、Steamなどデジタル配信などの販売網ではレーティング自体が要項でない場合も多く、あくまでも自主規制であるのでレーティングを貰わなくとも販売が出来ます。
で、
何故CEROだと規制があるのか
CEROの話に戻りますが、CEROのレーティングはA~Dの対象年齢とZの18歳以上のみ対象に分かれています。

明確に二つに分かれているため、Zであればどういった表現であっても問題ないだろうと思われがちですが、実はCEROには『禁止表現』と言うものが定められています。
そして、その『禁止表現』に抵触してしまうものは、そもそもレーティングを与えないとしています。
よって、メーカー側はCEROからレーティングを貰うため『禁止表現』に抵触させないように自主規制という名の修正を加えるのです。
つまり自主規制をされた家庭用ゲーム機だけ「はわわっ、規制されている!なんて日だ!」という状態になるわけです。
なお別にCEROが悪いわけではなく、プラットフォーマーがCEROのレーティングを採用しているので販売させないのであって、CEROにゲームの発売を止める権利はありません。
家庭用ゲーム版Cyberpunk 2077 の自主規制
2020年11月発売予定のCyberpunk 2077では、以下のような自主規制が発表がされています。
本作では、禁止表現に抵触するような極端なゴア表現やセクシャル関連に、自主規制が入っているようです。
ただし、よく自粛傾向にある欠損表現は、規制されずに実装されているようです。
欠損表現に関して「あれれ?禁止表現に抵触しないの?」と思われるかもしれませんが、CEROの禁止表現をよく読んでみると『極端に残虐な印象を与える身体分離・欠損表現。』とあります。
そう!『極端に残虐な印象を与えない身体分離・欠損表現。』であれば、無問題!(モウマンタイ)と言うことになるんだと思われます。
ちょっと何言ってるかわかんないですね。
ちなみに余談ですが、バイオハザードシリーズだと、PC版と家庭用どちらも日本だけ通常バージョンとZバージョンが存在しています。
そして、Zバージョンであっても、北米版にはない規制が入っています。
これはCEROに対するメーカーの自主規制と、ハードの違いによって規制が違うことへの言及を避けるための自主規制かと思われます。
別にPC版を巻き込む必要はなかったと思うんですけど……、国内メーカーの性でしょうか……。
家庭用ゲーム規制がなくなる可能性
これは何とも言えませんが、可能性が無い話ではないかも知れません。
現に任天堂ではデジタル配信の一部タイトルで、CEROではなくIARC*3と呼ばれる国際基準のレーティングを掲載して販売を始めました。
ただし、まだインディーゲームのようなタイトルの実績しかないことと、プラットフォーマーの審査がなくなったわけではないので、規制がなくなるとしてもまだまだ先の話だと思われます。
まとめ
長々と記事を書きましたが、Steamなどのデジタル販売網ではレーティングが必須ではない理由から、これからもPCゲームで規制がかかることは無いでしょう。
自主規制されたり、日本語が入っていない可能性はある……。チクショウめー!
また対して家庭用ゲームは、プラットフォーマーがCEROを採用し続けるならば、これからもメーカーによる自主規制がされていくでしょう。
もしアナタが、クリエイター達が作り出した作品を規制なしでプレイしたいのであれば、PC版でプレイされることをオススメします。
家庭用ゲーム専売タイトルは無理だけどな!
Bethsda公式 RAGE 2 比較動画
最後にベセスダ日本公式のRAGE 2で「PC版に規制がない旨と、家庭用に規制がかかる旨」を記載したツイートをリンクしておきます。
比較動画も付いているので、ご視聴の際は自己判断でお願いします。
PC版においては表現規制はありません。
— ベセスダ日本公式 (@Bethesda_jpn) 2019年5月16日
国内版 PlayStation4/Xbox One版 はCERO: Z区分のため、レーティング基準に則してゲーム内演出に変更があります。https://t.co/ZvE8e49eRF
ここまで見てくれて、ありがとうございました!
次もみてね、おつかれさまっさ。